
「スーパーロボット大戦D」ってどんなゲーム?

ガンダムやマジンガーZなどのロボット軍団を率いて戦う大人気シミュレーションRPG「スーパーロボット大戦(スパロボ)」シリーズで、ゲームボーイアドバンスで遊べるスパロボシリーズの三作目となります。
前作のスパロボRと比べるとかなり難しく感じますが、全体的なバランスは良く作られています。参戦作品を見ても「メガゾーン23」や「THE ビッグオー」など後のスパロボにはほとんど登場しないような珍しい機体が登場します。


マップ画面は上から見下ろす感じの簡略マップとなっており、戦闘シーンはドット絵で表現された演出が見られます。スパロボDくらいからちらほら機体が動くようになっており、カットイン演出なども増えています。

今作の初参戦作品は、「メガゾーン23」「THE ビッグオー」「真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日」「未来ロボ ダルタニアス」「マクロス7」と5作品も登場しています。中でもマクロス7の歌はかなり強く、Dの象徴とも言えるシステムとなっています。

主人公は「ジョッシュ」と「リム」のどちらかを選べます。主人公専用機はリアル系の「エール・シュヴァリアー」と
「ブランシュネージュ」、スーパー系の「ガナドゥール」と「ストレーガ」の4機から選べます。
「スーパーロボット大戦D」の参戦作品
- メガゾーン23
- THE ビッグオー
- 機動戦士Ζガンダム
- 機動戦士ガンダムΖΖ
- 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
- 機動戦士Vガンダム
- 新機動戦記ガンダムW
- マジンガーZ
- グレートマジンガー
- UFOロボ グレンダイザー
- 真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日
- 未来ロボ ダルタニアス
- 六神合体ゴッドマーズ
- マクロス7
- バンプレストオリジナル
面白いポイント
歌システムが強すぎる

本作の注目システムの一つ「歌システム」は、味方をターゲットにして武器(歌)で攻撃することで様々な効果をターゲットに付与する効果を持っています。
歌は重ね掛け可能で、シナリオマップ中ずっと効果が続くというとんでもない仕様になっており、初期位置から動かさずにずっと歌効果を付与することで圧倒的な能力差で敵を圧倒できるようになります。
気力を上げる「突撃ラブハート」、全能力をアップする「TRY AGAIN」、SPを回復する「MY FRIENDS」など、かなり強い効果を持っているので、加入したら必ず出撃させた方が良いです。
主人公関連の選択肢が豊富

主人公は男女から選択し、主人公機に関してはリアル系やスーパー系など全部で4種類の中から選ぶことが出来ます。どの機体も特徴的で使い勝手が全然違うので、どれを選んでも楽しめます。
ジョッシュ(男主人公)を選んだ場合、ステージ中の行動や選択肢によってもう一人のサブ主人公が登場するといった隠し要素もあるため、かなり選択肢が豊富であると言えます。
初参戦作品が多い
今作の初参戦作品は、「メガゾーン23」「THE ビッグオー」「真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日」「未来ロボ ダルタニアス」「マクロス7」の5作品。全体の3分の1が新規参戦のため、新鮮な気持ちでストーリーを進められました。
「いつもの」作品が多いのもスパロボの醍醐味とも言えますが、新規参戦が多いスパロボも楽しいものです。
パイロットをスキルパーツで強化出来る
今作ではパイロットにスキルパーツを装備して強化することが出来ます。レベルアップ時にBPを使って育成するのとは別に、パイロットに「射撃能力+20」「初期気力+10」「ヒット&アウェイ」といったように、強化パーツのような感じでパイロットの強化が出来ます。
スキルパーツは取り外し可能で好きに付け替えが出来るため、強制出撃のパイロットを一時的に強化するなど、戦略的に使いましょう。
全滅プレイがやりやすい
スパロボRの時から少し進化しているのが全滅プレイの条件です。スパロボDでは全滅してインターミッションに戻った時に、途中セーブをしていても稼いだ資金はそのまま持ち越せるため、全滅プレイがかなりやり易くなりました。
面白くないポイント
歌システムを多用しすぎるとヌルゲーになってしまう
面白いポイントで「歌システム」が強すぎると説明しましたが、1マップで時間をかければかける程、こちらのステータスが大きく上昇してしまうため、ほとんどのマップ攻略がヌルゲーと化してしまいます。
強すぎるが故に多用した際に簡単になり過ぎてしまうのは、ある意味宿命かもしれません。エース機を中心に何回か重ね掛けするだけでも、普通にプレイする分には全く困りませんので程々に。
ツメスパロボの難易度が高い

スパロボDには「ツメスパロボ」というシステムが搭載されています。ツメスパロボは詰将棋のようなもので、決められた条件を達成した場合に賞金と賞品が貰えるお得なシステムになっています。
クリアしたステージの数だけツメスパロボに挑むことができ、賞品で「ハロ」などの強力なパーツが貰えるなど一見美味しいことだらけのように感じますが、後半に進むにつれてステージクリアの条件がかなり難しくなってきます。
初見ではクリア不可能では!?と思えるような難易度になってくるため、何度も何度もやり直すことになります。攻略を見ずに一から自分で考える場合、下手すると本編より長くなってしまう可能性も十分にあります。
グラフィックの使い回しが多い
スパロボDはGBAスパロボのナンバリングタイトルとして3つ目になりますが、ガンダムシリーズやマジンガーシリーズなどの常連組の戦闘グラフィックが使い回されています。
GBAのドット技術では仕方がないとも思えますが、やはり過去作よりも進化しててほしいのがファンとしての正直な気持ちです。
周回プレイで敵が大幅に強化される
あくまでクリア後の周回プレイでの話になりますが、一部の敵ユニットは改造やBPでの強化が引き継がれており、周回する毎に強化段階もアップする仕様になっています。そのため、強化状況次第では敵機がとんでもない強さになっており、最悪詰んでしまう可能性もあります。
シナリオを全て見るためには最低でも2周する必要があります。2周目くらいではそこまで心配することはありませんが、そういった仕様により敵機がかなり強くなっている点は覚えておきましょう。
これから始める方へのアドバイス

本記事の作成時ではスパロボDを遊べるのはゲームボーイアドバンスのみとなっているため、GBA本体(もしくはDSLite)とソフトを所持していないと遊べないのがネックです。
ゲーム内のアドバイスとしては、リアル系の機体がかなり強いので「アムロ」「ウッソ」「省吾」辺りは絶対に育てておいた方が良いです。歌システムによる強化で回避や射撃などをブーストすれば、敵の攻撃を一切食らわないのに火力も高いユニットの出来上がりです。
GBA(携帯機)で遊べるスパロボとしてはそれなりのボリュームがあり、難易度のバランスも絶妙な良ゲーです。中古ショップでのソフトの値段も2000~3000円くらいでそこまでの高騰はしていません。昔のスパロボが好きで、遊べる環境が整っている方は是非遊んでみてください!