ゲームボーイアドバンスソフト「ドラゴンボールZ 舞空闘劇」を筆者が実際に遊んでみて、ゲームの特徴や面白い点、面白くない点などを評価していきます。
※ゲーム画像は直撮りなので粗く見にくい部分もあるかと思いますがご容赦ください。
「ドラゴンボールZ 舞空闘劇」ってどんなゲーム?
ドラゴンボールZを題材とした対戦格闘ゲームです。「気」を溜めてのエネルギー弾や必殺技、空中戦、カウンター、瞬間移動など、ドット絵ながらドラゴンボールらしさが満載の激しいバトルが楽しめます。
カットインからのド派手な必殺技の発動や、アニメと同じ声優を起用したキャラクターボイスも収録されており、臨場感も抜群です。
キャラクターレベルとチーム編成
バトルキャラクターにはそれぞれレベル1・2・3と3パターン用意されており、レベルが高いほど攻撃力や体力が多く、強力な必殺技を持っています。例えばベジータのレベル1は黒髪、レベル2はスーパーサイヤ人、レベル3は魔人ベジータというように、別キャラ扱いになっています。
バトル中メインで戦うのは1人ずつですが、チームは好きなキャラの組み合わせで最大3人まで編成できます。戦いの最中に瞬時に入れ替わることも可能です。
編成の際にはチームの合計レベル上限が4に設定されており、「3・1」とか「2・1・1」みたいな組み合わせで戦うことになります。
ピッコロさんとの修行(チュートリアル)も完備
格闘ゲームという特性から激しいアクションやボタン操作が分からないと話にならないですが、本作にはしっかりとしたチュートリアルが完備されているので安心。
移動のような基礎中の基礎から、コンボの出し方までしっかりとピッコロさんが教えてくれます。今の時代中古で購入することも多いと思うので、説明書が無くても操作方法を把握できるのは嬉しいですね。
原作追体験のストーリーとキャラ毎のIFストーリー
本作にはストーリーモードが搭載されており、「ナメック星編」「人造人間編」「魔人復活編」と原作やアニメを追体験できます。悟空目線で進むだけでなく、フリーザを使ってクリリンやピッコロを倒したりと、敵味方を色々使いながら物語を進められます。
また、各キャラクターにはIFストーリーが用意されており、原作とは違ったオリジナルの物語が楽しめます。
例えば18号のIFストーリーでは、17号16号と共に孫悟空を倒すために旅に出て、ついに心臓病を克服した孫悟空を倒すことに成功。その後は更なる最強を求めて自らセルを完成させて戦い、さらには破壊の限りを尽くした未来の人造人間との決着をつける…といったぶっ飛んだ設定になっています。
原作が好きな方は困惑するかもしれませんが、各キャラクターにそれぞれ全然違う物語が用意されているので、ゲームとして結構楽しめる作りになっています。
ショップで様々な要素を解放
各バトルをクリアした際にポイントを獲得できるので、貯めたポイントを使ってショップで買い物ができます。各キャラのレベル違いやIFストーリーはここで購入して解放します。
面白いポイント
ドラゴンボールらしさ全開の爽快アクション
空中戦や高速移動などを駆使して戦うドラゴンボールらしさ全開のバトルは爽快で楽しいです。どのタイミングで「気」を溜めるのか、遠距離からエネルギー弾で攻めるのか、近接で高速アクションを仕掛けるのかなど、格ゲーらしい駆け引きも楽しめます。
キャラクターパターンが豊富
バトルで使えるキャラクターは全部で13人ですが、レベル違いは別キャラ扱いなので、全部開放すれば39パターンの中から選べます。チームの編成でも、レベルやキャラの組み合わせに頭を悩ませられるほど選択肢が多いです。
ストーリーモードも豊富
原作の追体験ストーリーはよくあるパターンですが、本作には全キャラにIFストーリーが用意されているのでストーリーだけプレイしても結構なボリュームです。格ゲーではありますが、今の時代どうしても一人で遊ぶことが多くなると思うので、ボリュームが多いのは嬉しいポイントです。
面白くないポイント
必殺技以外はどのキャラも似ている
キャラの選択肢は多いものの、どのキャラも同じような動きでモーションに大きな差はありません。サイズの大小や人造人間はエネルギーを消費しないなど大枠での違いはありますが、細かいモーションなどに差はないので細かく見るとガッカリすると思います。
バトルに制限時間がない
バトル中に制限時間が設けられていないため、時間切れによる決着はありません。特に問題がないように感じますが、本作のバトルフィールドは結構広大で、敵が距離を取ろうと大きく逃げ回るモードに入ってしまうと追っかけっこが始まり、バトルの時間がめちゃくちゃ長くなります。
中古で買うとデータ消去がない
ショップでの買い物によって隠し要素を解放していきますが、中古で購入するとデータ消去がないため前のオーナー次第では全部購入済みで楽しみは無くなってしまいます。手っ取り早く最初から全部遊べるとも考えられますが、長く遊ぼうと思っていた方には痛いポイントです。
激しいアクションの後遺症が発生するかも
小さいGBAでボタン激しくボタンを操作するため指がつります。しかも上述したように制限時間がないためバトルがめちゃくちゃ長くなることもあり、連戦と長期戦で本当に疲れます。この部分は完全に人によると思いますが、筆者は本当にヘトヘトになってしまったので一応記載しておきます。