ゲームボーイアドバンスソフト「Jリーグ プロサッカークラブをつくろう!アドバンス」を筆者が実際に遊んでみて、ゲームの特徴や面白い点、面白くない点などを評価していきます。
※ゲーム画像は直撮りなので粗く見にくい部分もあるかと思いますがご容赦ください。
「サカつくアドバンス」ってどんなゲーム?
プレイヤーがクラブのオーナーになり自チームを率いてリーグ制覇を目指す、サッカーシミュレーションゲームです。本作はJリーグ(2002年)版の内容で、実在するチームから一つを選び、オーナー兼監督としてチームを作り上げていきます。
所属している選手たちの状態を管理しながら、日々の練習で成長させ能力や連携をアップさせていきます。主力選手も年齢が上がると徐々に成長が止まり引退をします。若い選手を抜擢して世代交代を行うか、移籍交渉で強力な選手を獲得するかはプレイヤー次第です。
スポンサーやチケット料などで得た資金を使い、チーム施設の拡張などを行うのもオーナーの仕事。スタジアムを大きくして集客アップを狙ったり、クラブハウス施設を充実させて選手のサポートをしたりと、とても重要な要素です。
試合中はオートで進行します。プレイヤーは監督も兼任しているので、交代や戦術を変えたい時に介入できます。基本的には選手が勝手に判断して動いて試合が進んでいくので、とにかく準備が大切。
一度決めた信念を貫きメンバーや戦術を固定して戦うのか、選手の状態や相手との相性を考えて都度戦い方を変えていくのか、自分なりのベストな布陣を組み立てましょう!
面白いポイント
実際のJリーグのチームを率いる
作品によってはオリジナルチームを作成するものもありますが、本作の特徴は実際のJリーグのチームを率いてクラブ経営が出来ることです。もちろん所属選手は実名で登場し、ドット絵で表現された顔グラフィックも結構特徴を掴んでいます。
思い入れのあるチームを使うことで、より一層チームをどうにかしたいという気持ちが上がり、負けるとめちゃくちゃ悔しいです。
OBや超有名選手も登場
流石に実名では登場していませんが、歴代のOB選手なども多数登場しています。また、河本鬼茂といったサカつくでは有名な選手もしっかり登場します。チームに加入できればかなりの戦力になってくれるので、移籍リストに出てきたら積極的に狙いましょう!
難易度が低めで初心者でも遊びやすい
シリーズの中でも本作は難易度が低めに感じます。選んだチームの主力選手を成長させながら試合を進めていくだけでも結構勝てます。慣れた方ならJ1優勝くらいであれば数年で達成できるほどです。初心者の方でも徐々に成長して勝っていく楽しみを味わえる遊びやすい作品です。
ゲーム全体がサクサクと進む
GBAらしく操作周りがサクサクと進むのでとても快適です。試合中も倍速機能があったり、ズームアップ演出をスキップできるなど、とにかくサクサクと進めるので試合を見ない派の方も満足です。
面白くないポイント
チームに登録できる選手数が少なすぎる
これが最大のマイナスポイント。チームに登録できる選手がスタメン11人+控え5人のみなので、怪我人が一人出るだけでプランが崩れます。ゴールキーパーが怪我したり、複数人怪我したらもう詰みです。
移籍の際も16人いると新しい選手と交渉できないので、ただでさえ少ない人数から一人放出して交渉に進まないといけません。仮に交渉が成功しても来月までチームに加入しないのでタイミングを間違うと数試合マイナスで試合をすることになります。
選手の詳細が分かりにくい
自チームに所属すると何となくのグラフ表示で選手能力が分かりますが、その選手がどのポジションに適性があるのかなど、わかりにくい部分が多いです。移籍の時など、その選手がサイドバックなのかセンターバックなのか判断しづらいです。
不満の溜め方が理不尽
サカつくでは選手の起用法などで不満が溜まることが良くありますが、今作では理不尽に不満を溜めて文句を言われる部分があります。
ただでさえ登録人数が少なくて、怪我人が出ると運用が火の車なのに「あいつ嫌いだから試合に出すな」とかお前ら本当にプロか!と言いたくなることも。「試合に出せ」「長い時間出せ」。気持ちは分かるけど、チーム状況を少しは考えてほしいところ。
当時の交代枠は3人までで、怪我のことを考えると実質2人くらいしか交代できず、控え選手の出場にも偏りが出ます。クラブと選手で意見が食い違っていき、方向性が違っていくのがある意味リアルですが。
セーブが電池式
GBAソフトの中では電池式は珍しいことではありませんが、本作の内容を考えると何年もプレイして長時間じっくり遊ぶタイプのゲームなので、電池がいつ切れるか不安になりながらプレイするのは辛いです。中古で買った場合、可能であれば電池の交換を先にやっておくと安心です。