

「ジージェネエターナル」ってどんなゲーム?


ガンダムシリーズに登場する機体やパイロットを自分の好きなように編成して戦うシミュレーションゲーム「ジージェネレーション」シリーズの最新作がスマホゲームとして登場しました。
ユニットを開発して自軍を強化し、バトルではマス目を進軍しながら攻撃して敵のユニットを撃破していく流れはコンシューマーライクに作られていますが、一方でガシャやスタミナなどスマホゲームらしさ満載のシステムも搭載されています。
今回は筆者が実際に遊んでみて感じた本作ならではの特徴や、面白くてポジティブに感じたポイント、ネガティブな面で気になったポイントなどをまとめて紹介していきます。
参戦作品と登場機体がとにかく多い

本作の最大の特徴は、歴代のガンダムシリーズから参戦している作品数がとにかく多いことです。登場機体に関しても各作品から大量に収録されており、TVシリーズを一通り見たくらいでは到底知り得ないようなマイナー機体まで登場しています。

まだ配信直後の段階ですが、筆者の知識レベルでは全く知らないような機体も多数登場しています。作品を深く知っているファンの方にはたまらないラインナップになっており、ユニット図鑑を見ているだけでも結構楽しいです。
ストーリーは初代ガンダムからシリーズを追体験していくシステム

昨今のジージェネのストーリーはシリーズ作品から好きに選ぶシステムでしたが、今作は初代ガンダムからZ、ZZというように、シリーズが順番に解放されていくシステムになっています。シリーズのストーリーが始まったら、ある程度クリアしていくことで次が解放されます。
また、各ステージに挑む際はスタミナを消費するソシャゲシステムになっています。同じステージを繰り返したり、イベントに挑んだりと何かとスタミナを消費するので、コンシューマーの様に何度も何度も挑めないのは残念な点です。

ストーリーの内容は基本的にナレーションベースであらすじをポチポチと読み進めていく形になっています。要点だけを抑えた手短なものになっているため、シリーズファンからすると物足りないし、知らないシリーズはイマイチ話が入ってこないなと感じました。

ナレーション以外の部分にボイスが入っていないのも残念ですが、読み進めていくと「名シーン・名台詞」だけはアニメの声優によるボイスが再生される形のようです。ギレンの演説に至ってはフルで再生されててちょっと笑いました。
ステージ(ストーリー)で獲得した機体は「開発」できる

今作は、ユニットを手に入れる方法が2つ用意されています。1つは「ガシャ」で出すこと。もう1つは「ステージ(ストーリー)」で入手することです。(ガシャに関しては後で記載します。)
ステージでユニットを入手する方法は、出てきた敵の機体を鹵獲したり、クリア報酬でもらえたりといくつかありますが、ステージで入手したユニットの最大の特徴は「開発」して強化したり、別の機体を入手できることです。ガシャで入手したユニットは開発できません。

開発していくと経路図が埋まっていき、コンプリートするとSSRユニットや素材などが手に入るので、ガシャだけでなくステージを周回してお気に入りの機体を開発しましょう。
ガシャでは強力なユニットを獲得できる

今作のガシャ(ガチャ)では、主にユニットを獲得できます。一部のユニットはパイロットも一緒に排出されるため、基本的にはガシャを回しておけば自分の部隊の強化は出来ます。
ガシャで入手できる最高レアリティはURです。URユニットを入手すると一気に部隊が強化されるため、地道に開発して部隊を強化していくような楽しみは一切味わえません。これまでのジージェネのようなシステムが好きだった方は残念に感じると思います。
ガシャのUR入手確率は3%となっており、多くのソシャゲの平均と比べると少し低めかなと思います。ちなみに、初回限定ですが「引き直し可能なUR確定ガシャ」があるので1体は確実に入手できるようになっています。

余談ですが、筆者は一番好きな「クロスボーンガンダムX1改(キンケドゥ・ナウ)」を選びました。辻谷さんの声が聴けて、もうこれだけでも満足です。
これからUR確定ガシャを引こうと思っている方は基本的に好きな機体かパイロットで始めても良いと思います。敢えて言うなら、常設ガシャのラインナップに入っている【アムロ・シャア・マークギルダー・刹那】をリセマラで狙って、引き直しガチャでそれ以外を引くという流れが良いかもしれません。
パイロット(キャラ)はガシャ以外でも入手可能

パイロットに関しては一部のユニットをガシャで手に入れた際に一緒に入手できるのですが、それ以外にもスカウトを使って仲間にすることが出来ます。むしろジージェネではこちらの方がお馴染みですね。
多くのキャラは条件を満たせばスカウト可能になり、各シリーズから色々と仲間に出来るので、好きなキャラを頑張って解放しましょう。

各キャラクターはそれぞれスキルやアビリティが異なります。また、今作には【機動戦士ガンダムの作品に関連したキャラで部隊を組む】といったシリーズ条件があるため、色々な作品のキャラを仲間にしておいた方が良いです。
シリーズ部隊とフリー部隊を使い分けよう

バトルに出せる部隊は2つあり、「シリーズ部隊」には上画像で言うと機動戦士ガンダムシリーズ関連のユニットとパイロットしかシリーズ部隊に編成できません。
初代ガンダムに出てる機体のみ!という訳ではなく関連していれば良いので、08MS小隊のシローやジークアクスのマチュでも条件は満たしています。案外縛りは緩いので編成に困ることは無いと思います。

もう一つの「フリー部隊」はその名の通り好きなように編成できるため、縛りなどを一切考えずに強さだけを考えて組めます。強いユニットをガンガン使って敵を圧倒しましょう!
システム面はスマホゲーム用に最適化されている

戦闘時のシステム周りはスマホ用に最適化されており、基本的には操作しやすくなった印象です。ユニットリストから行動したい機体を選びやすくなっていたり、オート機能や倍速機能も搭載されています。
しかし操作感が大きく変わっているものもあります。特に気になるのは母艦が無くなったこと。自軍に母艦を編成できくなった影響で鹵獲は一定確率で発動するシステムになっており、ENは毎ターン一定量回復する仕様に変更されています。

テンションやチャンスステップ、キャラクターのスキルなど、お馴染みのシステムは健在です。これが無いとジージェネとは呼べませんよね。

また、戦闘ムービーもしっかり作り込まれており、演出も結構凝っているようで見てても楽しいです。このように、最適化されてはいるもののジージェネの魅力は十分に味わえるようになっています。
ゲームをプレイしていなくても時間経過でアイテムを入手できる

「マイベース」では時間経過でスタミナやアイテム、キャピタル(お金)などを入手できます。昨今のソシャゲにはありがちなシステムですが、プレイしていなくても色々集めてくれるのは楽なので、是非活用しましょう。その他にもギャラリーなどが鑑賞できます。
総評・感想
まだまだ配信開始されたばかりなので暫定的な感想になりますが、ジージェネの基本は抑えているので楽しいけど、ソシャゲ感が強くて色々な面で不安という印象です。
筆者の好きなGガンダムが最初から実装されていて嬉しいし、今後のアップデートでシナリオや機体が増えたり、イベントでレアな機体を手に入れたり、そういった部分はワクワクしています。
しかし今後のガシャでインフレしてガシャ産のユニット以外が使い物にならなかったりするとやる気が一気に無くなりそうです。そんな不安をどうしても拭いきれないのが困ったところです。

ゲーム内にはチュートリアルも充実しており、システム面に関しては細かく教えてくれます。これまでジージェネを遊んでこなかった方でも安心して遊べるようになっているのは高評価です。
ちなみに、一括ダウンロードのサイズは約10GBあり、これからのアップデートでまだまだ増えると予想できます。スマホの容量には余裕をもっておきましょう。

ジージェネが好きだった方やガンダムシリーズが好きな方で、ソシャゲのシステムに嫌気がさしていない方であれば十分に楽しめると思うので、気になった方は一度遊んでみて判断して欲しいです!これからの運営方針にも左右されると思いますが、現時点では筆者は結構楽しんで遊んでいるのでおすすめ出来ます!

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