「遊戯王デュエルモンスターズ7 決闘都市伝説」の評価とレビュー【GBA】

ゲームボーイアドバンスソフト「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ7 決闘都市伝説」を筆者が実際に遊んでみて、ゲームの特徴や面白い点、面白くない点などを評価していきます。

※ゲーム画像は直撮りなので粗く見にくい部分もあるかと思いますがご容赦ください。

「遊戯王デュエルモンスターズ7 決闘都市伝説」ってどんなゲーム？

漫画やアニメで人気の「遊☆戯☆王」の作中ゲーム「デュエルモンスターズ」で遊べるカードバトルRPGです。

ストーリー的には原作のバトルシティ編が描かれており、プレイヤー（主人公）は一般デュエリストとして大会に参加して遊戯や城之内と一緒に、神のカードを巡る戦いに挑むことになります。

モンスターのレベルによって召喚方法が異なる点（いけにえの数）や、モンスター同士の攻撃力の差やダイレクトアタックによってライフポイント8000を削るといった、基本的なルールはOCGと同じですが、効果モンスターの挙動や属性による有利性、カードの効果など、随所にゲームオリジナルルールが適用されています。

発売当時、遊戯王のゲームにはOCGカードが同梱されているのが主流だったため、本作には「万力魔神バイサー・デス」「究極竜騎士（マスターオブドラゴンナイト）」「魔法効果の矢」が同梱されました、さらに予約特典で「F・G・D（ファイブゴッドドラゴン）」も貰えました。

遊戯王の中では人気の物語であるバトルシティ編が追体験できる内容となっています。ストーリーを進めていくことで神のカードを使うこともできます！

デュエル中のAIがすごく単純な考え方しかしないため、遊戯王のルールやカード内容を知らない方でも攻撃力が高いカードを入れていけばそれだけ勝ちやすくなります。とても難易度が低いので、初心者でも簡単に勝てると思います！

上記で攻撃力が高ければと書きましたが、今作には属性相性というオリジナルルールが存在するため、どれだけ攻撃力が高くても相性が悪ければ攻撃力100にも勝てません。

序盤では逆にプレイヤーに有利に働くことが多く、相手のエースカードやテーマを逆手にとって属性で有利にしていけば簡単に勝てます。相手に合わせたデッキを組むような戦略性も楽しめます。

移動時のダッシュがめちゃくちゃ速いです。マップ間を一瞬で横切れるので爽快感抜群です。本作は、マップをいくつも探索したり、セーブが自宅でしか出来ないといった仕様がありますが、移動速度が速いおかげで全然苦に感じませんでした。

ダッシュ移動に加えてマップ上での会話、デュエル中の挙動などサクサクとゲームが進行します。遊戯王タイトルの中には、AIが思考中に待たなくてはならないものもありますが、本作はとても快適です。

本作は主人公にデュエリストレベルがあり、カードにもレベルが記載されています。主人公のレベルがカードのレベルを超えないとデッキに組み込むことが出来ません。このレベル制限により好きなカードを全然使えません。

他のデュエリストと戦うことでレベルを上げられますが、なかなか上がらないためとても大変です。

主人公にはデッキコストが設定されており、カードにもコストが設定されています。40枚の中でコストを超えないようにデッキを組まないといけません。コスト制限により好きなカードを全然使えません。

上記と同じことを２回言いましたが、レベル制限と合わせてダブルで制限をかける必要があるのでしょうか？もう全然使いたいカードをデッキに入れられません。

デュエルで勝つと相手からカードを貰えるアンティルールがあるのですが、こちらもカードを選ばないといけません。もちろん負けてしまうと選択したカードを失います。

本作の仕様上、デッキコストとレベルを上げるためにとにかく連戦する必要があるのですが、毎度毎度アンティを選ぶ画面に飛ぶのが面倒くさいです。弱いカードを選ぶと文句を言われるし、何でもいいから早くデュエルしようぜ！と思います。

良い点として難易度が低いことを挙げましたが、正直いくらなんでも弱すぎるだろと感じます。とにかく攻撃力しか見てないのかな？と感じるし、罠カードの警戒など一切しません。遊戯王経験者がプレイすると、駆け引きの楽しさなど一切なく作業感がすごいです。

ここがゲームとしての一番痛いポイント。一応ストーリーの流れのような展開はありますが、ボスデュエリストに挑んで、ハイ次、ハイ次、とサクサクと進めていくとあっという間に全クリできます。

参考までに、筆者は子どもと遊んだりテレビを見ながらゆっくりやっても４、５時間程度でクリアできました。レベル上げをやってもそのくらいです。