ゲームボーイアドバンスソフト「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ7 決闘都市伝説」を筆者が実際に遊んでみて、ゲームの特徴や面白い点、面白くない点などを評価していきます。
※ゲーム画像は直撮りなので粗く見にくい部分もあるかと思いますがご容赦ください。
「遊戯王デュエルモンスターズ7 決闘都市伝説」ってどんなゲーム?
漫画やアニメで人気の「遊☆戯☆王」の作中ゲーム「デュエルモンスターズ」で遊べるカードバトルRPGです。
ストーリー的には原作のバトルシティ編が描かれており、プレイヤー(主人公)は一般デュエリストとして大会に参加して遊戯や城之内と一緒に、神のカードを巡る戦いに挑むことになります。
モンスターのレベルによって召喚方法が異なる点(いけにえの数)や、モンスター同士の攻撃力の差やダイレクトアタックによってライフポイント8000を削るといった、基本的なルールはOCGと同じですが、効果モンスターの挙動や属性による有利性、カードの効果など、随所にゲームオリジナルルールが適用されています。
発売当時、遊戯王のゲームにはOCGカードが同梱されているのが主流だったため、本作には「万力魔神バイサー・デス」「究極竜騎士(マスターオブドラゴンナイト)」「魔法効果の矢」が同梱されました、さらに予約特典で「F・G・D(ファイブゴッドドラゴン)」も貰えました。
面白いポイント
- バトルシティ編が追体験できる
- 初心者にはやさしい難易度(超簡単)
- 属性相性を考えるなど戦略性もある
- 移動速度がめちゃくちゃ速い
- ゲーム内の挙動やデュエル中のAIの挙動がサクサク
面白くないポイント
- デュエリストレベル制限がある
- デッキコスト制で好きなカードが入れられない
- アンティを毎回選ぶのが面倒
- AIが単純で弱すぎる
- ゲームボリュームがとても少ない
実際に遊んでみての感想・総評
満足度:★★☆☆☆
非常に少ないボリュームが故に、筆者はゆっくりやっても実質4時間程度でクリアできました。OCGとはルールが異なる部分に関してはゲームオリジナルとしてまだ理解できますが、RPGとしては全くのボリューム不足、遊戯王ゲームとしても様々な点で残念なことから満足度が低い作品でした。
他サイトなどでは軒並みクソゲー評価されている本作ですが、筆者が一番気になったのは、デッキコストとデュエリストレベルによる縛りのため好きなカードを使えるようになるにはかなりのレベル上げを必要とする点です。しかもストーリーで戦う敵は簡単に倒せる(攻撃力1000くらいで余裕)ので、強いカードを使わずともクリアできてしまうのも物足りません。
また、ゲーム内のお金が大量に手に入るため、カードショップで好きなカードを買いたい放題なのに対して、コストとレベル不足により好きにデッキに組み込めないのもストレスに拍車をかけます。
ゲーム内のライバルは全員弱く、通信対戦なども実装されていないので、クリアしてしまうと何のためにデッキを強くする必要があるのか疑問になります。
難易度の低さとボリュームの少なさで、サクサクと進んであっという間にエンディングにたどり着けますが、裏を返せばテンポが良く、デュエルが苦手な方でも問題なく遊ぶことができる初心者向けの作品とも言えます。初代遊戯王が好きな方ならすんなり入れると思います。
地味にキャラクターボイスも(ほんの少し)収録されているので、プレイしているとニヤリとする場面もあります。現在レトロゲームショップなどでも格安で売られていることが多いので、雰囲気を味わう目的で買ってみるのは良いと思います!