ゲームボーイアドバンスソフト「NARUTO ナルトRPG 受けつがれし火の意志」を筆者が実際に遊んでみて、ゲームの特徴や面白い点、面白くない点などを評価していきます。
※ゲーム画像は直撮りなので粗く見にくい部分もあるかと思いますがご容赦ください。
「ナルトRPG 受けつがれし火の意志」ってどんなゲーム？
漫画やアニメで人気の「NARUTO」を題材としたRPGです。NARUTO少年期の前半辺りが描かれており、若干の違いはあるものの、原作を追体験できるような内容となっています。
バトルはランダムエンカウントで、スリーマンセル（三人一組）でパーティを組み、行動ゲージによってターンが周ってきたキャラのコマンドを選択し、攻撃や術の発動を行う、シンプルなコマンドバトルとなっています。
各キャラ特有のスキルを発動すると「印入力」ができ、成功すると威力や成功率がアップするといった特徴もあります。カットイン演出もカッコいいです。
基本的にストーリーの進行やバトル内容が分かりやすく作られているため、シンプルながらもRPGとして十分楽しめるゲームです。
面白いポイント
原作のストーリーを追体験できる
ストーリー進行に関しては、原作の流れをほぼ追体験できる内容となっています。オリジナルの展開などはほとんどなく、お馴染みのストーリーを安心して遊べます。
キャラの親密度を「一楽」のラーメンで上昇
イルカ先生や第７班メンバーとの交流の場で何度か登場したラーメン屋「一楽」ですが、本作では一緒にラーメンを食べて仲間キャラ同士の親密度を高めていく要素があります。
親密度が上がると、攻撃時にダブルアタックのような感じで追加ダメージを与えてくれるなど恩恵が大きいので、パーティメンバーは親密度を上げておくと攻略的にも楽になります。是非一楽のラーメンを活用しましょう！
サクサクと遊べる操作感
遊べるハードがゲームボーイアドバンスというのもあり、マップの切り替えや戦闘シーンなどに全くロードを挟まず、とてもサクサク遊べます。最新ゲームと比べるとレトロゲームの良さでもありますが、操作感はとても良かったです。
どこでもセーブ可能
上記の操作感の部分と少し被りますが、本作はどこでもセーブが可能となっており、戦闘中やイベント中以外は、好きなタイミングでゲームを中断できます。
携帯機での特性上、出先で遊ぶ時やちょっとした隙間で遊ぶ方もいると思いますが、何か用事が出来た時でもサッとセーブして中断できるので便利でした。
印の入力はオートOFFできる
「印入力」は制限時間内にコマンド入力を成功させることで技の威力や成功率をアップさせる、本作ならではのシステムですが、一部の技はコマンドが非常に長く、何度も発動させると入力するのが面倒で仕方がないです。
しかし、こちらはメニューのスキルの項目から「オートOFF」に設定することが出来ます。もちろん追加効果は発生しなくなりますが、面倒に感じるくらいならオフにしちゃって大丈夫です。レベル上げなどで連戦する際に重宝するので覚えておきましょう！
面白くないポイント
キャラの特性が微妙
ナルトが水遁忍術を早い段階で習得したり、サクラが魔法使いのような立ち位置で回復だけでなく各属性の忍術を使いこなすエキスパートだったり、サスケが写輪眼で敵全体を幻術にかけて動けなくしたり、シカマルの影縛りの術で相手を即死させまくったり…。
ゲームのバランスを考えた結果こうなりました感が強く、この時点ではこんな技を使いこなせてたっけ？と困惑するほど変な特性を持ってるキャラもいます。原作が好きな方ほど各キャラクターの特性に疑問を感じるかもしれません。
エンカウント率が非常に高い
とにかくエンカウント率が高く、数歩歩くだけで敵が出るなど、ダンジョンを進む際のテンポが悪いです。
ストーリーの流れ上、序盤でクリアしたマップに再び探索に行かされることがあるのですが、経験値もまともに入らない雑魚敵と何度もエンカウントしながら探索するのが苦痛でした。
終盤の雑魚敵が一部とんでもなく強い
終盤の雑魚敵は状態異常攻撃を頻繁に繰り出してくるため、非常に厄介です。また、一部の敵はボスより強いんじゃないかというステータスを持っており、下手にエンカウントすると全滅の危険性もあります。
もちろんレベルを上げまくれば対処は可能ですが、上記のエンカウント率の高さも相まって終盤のマップは結構ストレスが溜まります。
使ってないキャラのレベル上げが必須
本作はナルト・サクラ・サスケ以外にも操作キャラが何人かいます（一応伏せておきます）が、ストーリー上の演出で、今まで使ってこなかったキャラを強制的に戦わされることがあります。
好きでメンバーを入れ替えてた場合は大丈夫かもしれませんが、基本的にレベルが上がってないので、クリアをするために使ってないキャラをレベル上げしないと、突破できない場面があります。
アイテムの所持数が少ない
回復アイテム、攻撃アイテム、武器や防具、重要アイテムが一纏めにアイテム欄に収納されているので、すぐに所持数が圧迫されます。敵が頻繁にアイテムをドロップするのも嬉しい反面、アイテムの圧迫に拍車をかけます。
装備を新調してそのまま次のマップに進んでしまうと、一戦闘毎にアイテムを預けるか捨てるか使うかの選択肢が出て、非常に煩わしいです。里に戻ったら必ず預かり所でアイテム整理をしないと酷い目にあいます。
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